私たちは「子ども食堂」がテレビで初めて紹介された2014年に大阪市内で初めての子ども食堂をオープンしました。
オープン準備中に出した結論があります。それは「子ども食堂には子どもの貧困問題を解決する力はない」でした。
私たちが作ったのは「大人と子どもがカレーライスを食べて遊ぶ場所」でした。
2017年、私たちの子ども食堂は閉店しました。直接の理由はお借りしていたレストランが閉店したからですが、そろそろ止める潮時かなとも感じていました。
子ども食堂を始める何年か前に、私たちは「しあわせの石のスープ」という絵本に出会っていました。
この絵本をもとに子ども達と一緒に何度かハッピースープというイベントを開催していました。
「しあわせの石のスープ」の内容は。
荒れ果てた村を通りがかったお坊さん3人が石のスープを作り始めると、最初は子どもが
次に大人がいろいろなモノを持ち寄りスープが出来上がりました。それをみんなで楽しく食べて村が蘇るというお話です。
スープが人と人をつなぎ、交流の場をつくります。
参加する人が何かひとつ食材を持ち寄りスープを作るので、提供する側、される側という垣根がありません。
誰もが対等な関係になることができます。
主催者は会場、石3個、鍋(8〜10L)、包丁、まな板などの調理器具を用意します。
場所・日時を決めて参加者を募集します。鍋ひとつ10人が目安です。
参加者はスープの「具材」をひとつ、スープカップ、スプーン、自分が飲みたい飲み物を
持って参加します。
調味料はその日巡り会った食材によって生まれる味を楽しむために「塩」と「コショウ」だけにしてみてください。
もちろん好みに合わせた調味料も使ってください。
先ず持ち寄った具材を集めて写真を撮ります。
食材を自分で切って鍋に入れます。調理場が無い時は具材を予め小さく切って持って来てください。
最後に絵本「しあわせの石のスープ」に則って、石を3個入れ煮込みます。
準備はこれで完了。
後はおしゃべりをしたり、ゲームをしたり、ワークショップをしたり。
自由に楽しんでください。
・開催場所 火器が使用できる場所、調理することができる場所であればどこでも。
衛生上問題のある所では絶対に開催しないでください。
・参加費 基本¥0
場所代、光熱費がかかる場合は参加費を設定してもよいが、持ち寄る
食材、飲み物については各自が負担します。
お土産は持って来た人の負担とし、割り勘にしない。
・守ってね 調理するのは1回のみ。自分の持って来た食材を切って鍋に入れ煮込
んだら終了。
スープはみんなでお話をするための媒介のようなもの。
・参加人数 10人くらいがベストです。
・準備物 主催者 ①基本調味料(塩・コショウ)
②まな板、包丁、おたまじゃくし 等の調理器具
③きれいに洗った石3つ
④鍋(参考サイズ)直径24cm 約10L(500ml × 20杯)
*カセットコンロに乗せても安全な大きさ
*参考価格 ¥4,000〜¥8,000
参加者 ①スープの具材になる食品1個
②自分の食器(スープを飲む器、スプーン、コップ)
③飲料は自分が飲みたいモノを飲みたいだけ。
・その他 食物アレルギーを持っている人は参加できません。
イベント保険は各主催者の判断で加入してください